“腐女子”が好むBL(ボーイズラブ)とは?ジャンル、起源について解説!

用語解説

今回は、オタク女子の中でも、”腐女子”と呼ばれる人々にとって人気のある作品のジャンル、「BL」について解説します。

BL自体、メジャーなワードとなってきていますが、もしかしたら、初めて聞く言葉かもしれません。今後オタクビジネスでも注目を集めるものになるので、ぜひ知っておいてください。

BLとは、「ボーイズラブ」の略


BLとは、ボーイズラブの略で、主に男性同士の恋愛を描いた作品を指します。本来はマンガやアニメの1ジャンルとして誕生しましたが、今日では小説、映画、ドラマ、ゲームなど、さまざまなメディアで表現されています。

例えば、ドラマが人気となった『おっさんずラブ』もBL作品の1つです。アニメでも、『佐々木と宮野』や『抱かれたい男1位に脅されています。』もBLアニメとして展開されています。

BLを好む”腐女子”とは?

“腐女子”(ふじょし)は、主に男性同士の恋愛を描いたジャンル、つまり、ボーイズラブ(BL)に熱心に興味を持つ女性を指す言葉です。女性を表す「婦女子」をもとに、自分たちの趣味を自嘲して「腐」という文字をあわせ、「腐女子」という言葉が生まれたとされています。一部ではセルフ・アイデンティティとしても使われ、自ら「腐女子」と名乗る人もいます。

腐女子のコミュニティは、ボーイズラブ(BL)をテーマとしたアニメやドラマ、ゲーム、映画などを楽しむほか、ボーイズラブ(BL)表現がない既存作品の男性キャラクター間の恋愛を想像して、漫画やイラスト・小説の執筆(二次創作)をしたり、その二次創作によって作られた本「同人誌」を制作したり、オリジナルのBL作品を制作したりと、多岐にわたる楽しみ方をしている方がいます。

しかし、”腐女子”という言葉は語源が自嘲的であるため、この言葉を好む人もいれば、避ける人もいます。単純に、「BL好き」と言う方も見られるようになってきました。また、ボーイズラブ(BL)のファンは女性のみに限らないため、”腐男子”と呼ばれる男性のファンもいます。

BLの起源とは?

そもそも、BLの起源は、1970年代の日本の少女マンガにさかのぼります。1

この時期、作家たちは従来の男女間の恋愛を超えて、異性愛の枠組みを疑問視し、男性同士の情緒的なつながりを描くことで、新しい恋愛の可能性を探求しました。このような作品は “少年愛” と呼ばれ、今日のBLの先駆けとなりました。

その後、80年代に入ると、”やおい”という新しい形式が登場します2

やおいは、”やまなし、おちなし、意味なし”の略で、プロット(物語の流れや大筋)よりも男性キャラクター間の情緒的、そしてしばしば肉体的な関係に重点を置いています。その後、90年代後半には”ボーイズラブ”という言葉が生まれ、より広範で多様な男性同士の恋愛を描くジャンルを指すようになりました。

BLのグローバルな影響力:日本以外の国での人気と展開

PR Timesより(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000955.000031998.html)

BLの影響力は日本だけにとどまらず、全世界に広がっています。アジアの他の国々、特にタイや中国では、BLがテレビドラマや映画の一ジャンルとして大きな人気を博しています。

これらの作品は通常、二人の若い男性間の恋愛を中心に物語が展開され、甘いロマンスから悲劇的なドラマまで幅広いストーリーテーリングが用いられます。

タイで展開されているBL作品については、日本では「タイBL」とカテゴライズされるほど、人気が高くなっています。具体的な作品として、BLドラマの『2gether』が挙げられます。さらに、中国発のBL作品も多数日本へ輸入されており、日本人の”腐女子”からの人気も高いです。

“腐女子”が没頭するBLの種類

ここでは、今腐女子が没頭しているボーイズラブ(BL)を取り扱った作品の種類、「二次創作」「商業BL」「BLドラマ」について紹介します。

二次創作

ボーイズラブ(BL)表現がない既存作品(アニメ、漫画、ゲームなど)の男性キャラクター間の恋愛を想像して作られた、漫画やイラスト・小説のことです。ボーイズラブ(BL)の中でも人気が高く、SNSやイラスト・漫画・小説投稿サイトに作品をアップしたり、作品を本にしてまとめた「同人誌」の製作をしたりする方もいます。

しかし、作品やキャラクターの印象が元の作品とは異なるため、作品を作っている企業や関係者、腐女子でないファンの目に触れないようにするのがマナーです。

商業BL

ボーイズラブ(BL)をテーマにした、完全オリジナル作品の漫画や小説のことです。出版社が取り扱っており、ボーイズラブ(BL)雑誌には連載作品も多数掲載されています。

BLドラマ

その名の通り、ボーイズラブ(BL)をテーマにしたドラマのことです。『おっさんずラブ』をはじめとし、『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』、『美しい彼』などが挙げられます。

アニメ・漫画ファンの一部が好んでいる印象が強かったボーイズラブ(BL)ですが、人気俳優などを起用したことにより、近年はBLドラマからボーイズラブ(BL)に魅了される人も続出しています。原作が商業BLのBLドラマもあります。

BL:表現の多様化、影響力、そしてその未来


ボーイズラブ(BL)は、男性同性愛を中心に描いた作品のことで、今はアニメや漫画のみならず、ドラマなどの実写作品も登場し、多くのファンを魅了していることが分かったのではないでしょうか?

ボーイズラブ(BL)がこれまでに築き上げ、世界中にも広まった文化と影響力は、これからも続くでしょう。そしてそれは新たな表現形式を生み出し、より多くの作品が生まれていくきっかけにもなると考えられます。BLを好む”腐女子”による、インターネットでのコミュニティにも注目が高まります。

また、当サイト『オタク女子推しラボ』を展開するSpace-Jでは、”腐女子”だけでなく、”オタク女子”をターゲットにしたビジネスを展開する企業様などからのご相談を承っております。お気軽にご連絡ください。

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