おしゃれでイベントにもおすすめ!推し活マストアイテム「痛バッグ」の魅力を大紹介!~進化する「痛バッグ」を調査~

用語解説

今や女性オタクの定番となったアイテム「痛バッグ」。キャラクターの缶バッジやキーホルダーなどのグッズを飾り付けたバッグのことで、アニメや漫画、ゲームなどのイベント会場を中心に、女性オタクが多く集まる場所でよく目にするものです。

最近は、好きなキャラクターを応援する「推し活」の一環として「痛バッグ」を作る人が増加し、それに伴って「痛バッグ」に飾り付けるグッズの需要も増え、アニメなどのグッズを取り扱うK-BOOKSやらしんばんの店舗拡大にも繋がっています。

そんな「痛バッグ」ですが、実はとても奥が深く、時代と共に進化しているのです。「痛バッグ」の起源や、現在の「痛バッグ」事情に注目すると、女性オタクならではのこだわりや文化も見えてきます。女性オタクに向けたサービスや商品開発のヒントとして、この記事を役立ててください。

まずはじめに「痛バッグ」について知っておきたい!

そもそも「痛バッグ」とは?


「痛バッグ」とは、主にアニメや漫画、ゲームなどのキャラクターのグッズを飾り付けたバッグです。好きなキャラクター(推し)の缶バッジやキーホルダーなどを大量に集めて作られているのが特徴です。形状やサイズ・素材は様々で、普通のバッグと同じように見える部分もあります。しかし、どの「痛バッグ」にも、グッズを飾れる面(缶バッジが刺しやすい布地、キーホルダーを飾りやすいフック)があり、そこにどんどんグッズを付けて飾ることができます。

また、「痛バッグ」という名前は、グッズをたくさん付けていることから「痛々しいバッグ」と自嘲して呼ばれ、次第に略されて「痛バッグ」「痛バ」と呼ばれるようになったという説があります。

比較的若い女性オタクが持っている傾向で、アニメや漫画関連のイベント、ライブ、女性オタクが多く集まる池袋などに行くと、「痛バッグ」を持っている人を多く見かけます。「痛バッグ」を持つことで、自分の好きなキャラクター(推し)をアピールしたり、気分を上げて楽しんでいるようです。

なお、男性オタクが「痛バッグ」を持つことはなく、さらにジャニーズオタク、韓流アイドルオタクの女性が持っているのもあまり見られないため、アニメ・漫画・ゲームといった2次元のコンテンツを好む女性オタク独自の文化といえます。

「痛バッグ」の起源は?

痛バッグが登場した時期は明確には判断できませんが、2010年代前半とされています。この頃、アイドルをテーマにした作品として有名な『うたの☆プリンスさまっ♪』を中心に、アニメや漫画・ゲームのイベントやライブが行われるようになり、それらに参加する際にグッズを持っていきたいというファンの思いから痛バッグが生まれました。

すると、次第に「痛バッグ」を作るために、缶バッジをはじめとしたグッズを収集する女性オタクが増えていき、「痛バッグ」のブームがやってきました。『うたの☆プリンスさまっ♪』も、オフィシャルストア「SHINING STORE」にて、缶バッジなどを飾れるバッグを2014年に発売、さらにはアニメグッズなどを販売する「アニメイト」でも、2017年頃から「痛バッグ」に使えるバッグの取り扱いを開始し、より「痛バッグ」の文化が広まっていきました。

「痛バッグ」はどんどん多様化!おしゃれに、個性豊かに楽しめる!

痛バッグの進化とトレンドをチェック!

「痛バッグ」が登場してから10年ほど経過しましたが、「痛バッグ」は新しいものが続々と登場し、おしゃれにグッズを飾れるように進化しています!

最初はキャンバス生地のトートバッグに缶バッジをつけ、そこに水濡れ防止や傷がつかないようにするためのビニールを被せてボタンで留める…といったデザインで、シンプルでやや大きめなものが主流でした。様々なカラーバリエーションの「痛バッグ」が展開され、女性オタクたちはキャラクターの服や髪色をイメージした「推し色」を選び、グッズと色味を併せてより可愛い「痛バッグ」を作ることに力を入れていました。


「痛バッグ」がさらに流行すると、「グッズが少なくても痛バッグを作ってみたい」という人や、「たくさんグッズを飾るのは恥ずかしいけど挑戦してみたい」「手軽なリュックタイプがいい」など、様々な需要が出てきました。すると、今までの大きいトートバッグとは異なる、小さなポシェット・ショルダーバッグタイプ、リュックタイプの「痛バッグ」が登場しました。また、従来の「痛バッグ」のようにビニールを被せるタイプではなく、グッズを飾る面のみにビニールがつき窓のようになったデザイン、リボンやフリルなどが付いたものが登場したり、素材も合皮に変わったりと、次第におしゃれでデザイン性の高い「痛バッグ」が増えていきました。イベントに参加する際にも、「痛バッグ」をファッションの一部として楽しむことができます。

現在も「痛バッグ」の進化は続いていて、女性のファッションや雑貨のトレンドでもある「くすみカラー」を使用したものや、仕事の後にイベントに行けるよう、大容量かつグッズを飾った面を隠せるものなどが展開されています。大阪・日本橋にある女性オタク専用カフェサロン・アタラキシアカフェから派生した「痛バッグ」のブランド・Re:)am(リラム)も、女性オタクのニーズを盛り込んだ、おしゃれで普段使いもできる「痛バッグ」を展開しており、とても好評です。

また、好きなキャラクターを応援する「推し活」「オタ活」ブームによって「痛バッグ」の存在が浸透してきたことにより、WEGOなどの大手アパレルメーカーや、サンキューマートなどのバラエティショップも痛バッグを販売しており、手ごろな価格でおしゃれな「痛バッグ」を購入できるようになりました。

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もっとオリジナリティ溢れるバッグを作る!

「痛バッグ」の楽しみは、グッズを並べて飾るだけではなく、より個性的な「痛バッグ」を作ることにもあります。


例えば、サンリオが販売している「エンジョイアイドルシリーズ」の「アクリルスタンドホルダー」のように、アクリルスタンド(キャラクターをアクリル板に印刷したグッズ)を入れたものを「痛バッグ」のハンドル部分に付けてみたり、お気に入りの缶バッジの周りをリボンでデコレーションし、花のようにした「ロゼッタ」(画像、バッグの上中央についている丸いもの)を作ってワンポイントとして飾ってみたりすれば、より推し(好きなキャラクター)をアピールした「痛バッグ」を作ることができます。また、最近は好きな文字を並べて作れるキーホルダーに推しの名前をあしらって、「痛バッグ」につけるのも流行っているそうです。

「痛バッグ」全体をデコレーションすることで自分だけの「痛バッグ」を作ることができ、イベント会場などでも目立ったり、SNS映えしたりするので、女性オタクたちの「痛バッグ」作りにますます気合が入っている印象を受けます。

また、「痛バッグ」を作る女性オタクの中には、飾る缶バッジを一種類に絞り、同じものをたくさん集める(無限回収する)人もいます。すべて同じ絵柄・キャラクターであるため、より統一性が生まれ、インパクトのある「痛バッグ」になります。こうしたこだわりのある「痛バッグ」も、個性があり注目を浴びます。

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  • 推し活最強アイテム♡ サンリオの「エンジョイアイドルシリーズ」が大活躍!豊富なカラバリでメンバーカラー・イメージカラーも見つかる!サンリオキャラクターが推し活を応援します☆(いちごあん):https://ichigo-an.com/archives/59666

「痛バッグ」作り、実は結構大変!?


「痛バッグ」は華やかで目を惹くものではありますが、それを作るためには大量のグッズが必要で、なおかつ(基本的には)同じキャラクターのグッズを揃えなくてはなりません。そのため、グッズをたくさん購入したり、中身がランダムに封入されている商品の場合、「痛バッグ」に使いたいキャラクターのグッズとの交換をTwitterで募集し、住所等を教えあって取引したりすることになります。「痛バッグ」作りには、費用の問題やSNSでの金銭・個人情報関連のトラブルも密接にかかわってくるのです。

だからこそ、予算に合わせて「痛バッグ」の大きさを調整してみたり、自作グッズで余白を埋めたりというような工夫や、PayPayフリマで展開されているグッズ交換機能や「osikatsu」(株式会社エントリー運営)のように、安心して交換ができるサービスの活用が大切になります。

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「痛バッグ」はおしゃれで多機能に進化中!グッズの需要も高まる!

アニメ、漫画、ゲームなどの2次元を愛する女性オタク特有の文化・「痛バッグ」。その起源やトレンドを詳しく見ていくことで、「痛バッグ」の奥深さが感じられたのではないでしょうか?「痛バッグ」には、好きなキャラクターをアピールでき、さらには自身をおしゃれに見せるという効果もあるように思えてきました。

思い返してみると、平成時代にはキーホルダーをたくさん付けていたり、フィーチャーフォンをラインストーンなどで飾り付けたりと、女性の中では「持ち物をデコレーションをする」「自分の好きなものをたくさんつける」という文化がありました。それが今、オタクの「グッズを集めて楽しむ」という特性、さらにはSNS映え、「推し活」ブームが相まって、「痛バッグ」が馴染んでいるのではないかと考えられます。

これからも「推し活」の一環として、ますます「痛バッグ」の存在が大きくなっていきそうです。よりおしゃれでファッションのトレンドにマッチした「痛バッグ」の開発や、推しのグッズを安全に入手できる交換サイトの開発などに期待が高まります。

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