「野生のアニメイト」という言葉をご存じでしょうか?
2017年前後、アニメイト池袋本店前の中池袋公園に多くのオタク女子が集結し、行政の許可などを得ずにグッズ交換会を実施していたことを揶揄する言葉です。
ちょうどこの頃は、X(当時はTwitter、以下当記事ではTwitterとします)を利用したアニメグッズ交換が定着した時期でした。Twitterでは効率よく交換することができないことから、オタク女子は同じ嗜好を持つ層が集まる池袋でスムーズにグッズ交換をしようと考えました。そして、缶バッジなどをクリアケースに入れて、自分の好きなキャラクターのグッズを持っている人を探す目的で、中池袋公園に滞留するようになったのです。
しかし、コロナ禍を経て6年後の2023年年末、中池袋公園では2017年と同じくグッズ交換会を開くオタク女子が多数いました。
2017年頃からコロナ禍にかけての中池袋公園の状況とは?
このグッズ交換会は、2016年10月頃にも開かれていました。
当時は中池袋公園もリニューアル前でしたが、時間帯によってはレジャーシートを広げてグッズ交換会を実施している人もいました。
2016年・2017年あたりは、『うたの☆プリンスさまっ♪』の人気が高く、この『うたの☆プリンスさまっ♪』のグッズがメインで交換会が行われていました。
その後、この事態を重く見た豊島区が動き、多くのグッズ交換を求める人が座っていた場所がプラスチックの柵で囲まれ、2017年頃の野生のアニメイト騒動は一段落を見せました。
2019年には近隣のHareza池袋のオープンに伴って、中池袋公園もリニューアルされ今の形に。
2020年には新型コロナウイルスが流行したことで池袋周辺の人の動きも停滞しましたが、Twitterでのグッズ交換のミーティングポイントとして中池袋公園が利用されていました。しかし以前のように極端に人が集まることはなく、かつての “野生のアニメイト” と言われた現象は過去のものと思われていました。
※(2024年1月19日追記):2020年に中池袋公園でソーシャルディスタンスを守らずにグッズ交換をしていたというXのポストをまとめたサイトも見かけましたが、元ポストが消去されていたため、今回の記事では言及いたしません。
2023年年末、グッズ交換会が中池袋公園で大規模に展開されるように
2023年の年末、2日に分けて18時・20時台の中池袋公園を覗いてみましたが、筆者が2016年に撮影した頃の中池袋公園よりも多くの人がグッズ交換をしています。
どのような交換をされているのか覗いてみると、ほぼすべて『あんさんぶるスターズ!!』のグッズだけでした。
中には、レジャーシートを引いて座ったり、20代前半と思われる女性が走り回っていたりと、端からすると、池袋に新宿歌舞伎町の “トー横” が現れたのかと思っても良いくらいの混雑ぶりでした。
なお、同期間中には、池袋のサンシャインシティにて、『アイドリッシュセブン LIVE COSTUME EXHIBITION』(通称・アイナナ衣装展)も開催されていましたが、中池袋公園には『アイドリッシュセブン』のファンはいないようでした。
リアルでのグッズ交換は、らしんばんなどでのコレクション交換会でも可能です
中池袋公園に長時間滞留してでのグッズ交換は、行政や警察から指導される可能性があるだけでなく、当事者間での何かしらのトラブルが発生する可能性も否定できません。
そのため、行政のルールを守っていたとしても、大手を振って、中池袋公園に長時間滞留してでのグッズ交換はあまりおすすめできるものではありません。
もしも、対面でのグッズ交換を希望する場合、中古グッズ大手・らしんばんが主催するコレクション交換会や、千葉県成田市の商業施設・ボンベルタ成田で実施されている「おとめいろ❤ボンベルタ」(ボンベルタ成田リニューアルに伴い2024年1月28日が最終)の利用を検討してみてはいかがでしょうか?
参考
- らしんばん主催 コレクション交換会:https://twitter.com/c_Koukankai/
- おとめいろ❤ボンベルタ:https://twitter.com/0t0meiro(千葉県成田市の商業施設・ボンベルタ成田にて開催)
まとめ
グッズの交換自体は、決して悪いものではありません。しかし、マナーが悪いグッズ交換は行政や警察から指導が入ったり、場合によっては、当事者間でのトラブル発生時にもうまく対処することはできません。
中池袋公園を利用してグッズ交換をする際は、行政のルールを守って、ミーティングポイントとして利用するか、滞在しても最低限の時間で立ち去るなどの対応が必要です。
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